無名のエンジニアが 44 歳にもなって JJUG CCC に初参加ながら初登壇した経験を綴って、世のエンジニアに夢と希望を与えたいと思ったり思わなかったりするお話。
JJUG CCC で登壇するもっともシンプルな方法
- CfP を提出する
- CfP が採用される
- 登壇できる
おわり
いや、そういうことじゃないw
登壇のために必要だと思うこと
題材
当然、CfP を提出するためには、提出する題材が必要になります。
自分の知識なんてたかが知れているから、人に話せるネタがない、と思う人もいるかもしれませんが、それは心配しなくても大丈夫です。 何でも知っている全知全能の神のような人はこの世に存在しません。見上げてみれば、どう見ても神にしか見えない人もいるっちゃいますが、それはそれ。
また、セッションには色んな人が参加します。マサカリ持った怖い人しかいないわけではありません。自分が頑張って習得した知識をこれから学ぶ人たちに共有すると思えば、そんなに難しいことではないはずです。後輩に教えるのと大差ありません。JJUG CCC のように CfP を出す段階で対象者を指定できるのであればなおさらです。怖い人がマサカリ投げるためにわざわざ初心者向けに来たりはしないので心配ありません。
さらに、人によってつまずくポイントというのもさまざまです。できる人にとってははまったく気にも留めずに通過していったポイントで、初学者・初心者がハマるというのはよくあることです。そして、できる人は自分がハマらなかったがゆえに、何がハマりポイントなのかがわからないというのもまたよくあることです。 そして、そのハマりポイントを説明できるのは、ハマったことがある人だけです。きっと、たぶん。*1
手前味噌ですが「もう参照渡しとは言わせない」は、まさにそういう話題だと思います。 で、多少なりとも腕に覚えのある人なら、「もう参照渡しとは言わせない」ごときが通るなら、自分でも話せることがあるのでは!?って思えるんじゃないかなーと思ってるんですけどどうでしょう?*2
モチベーション
セッション中にも言ったのですが、長年付き合ってきた(?)ネタがあったうえで
出力されるのは...
— y_honda_ (@y_honda_) July 30, 2018
このアンケート結果を見て(まあ現実はそんなものかと思いつつも)、未だに 50% なんやーとなったので、これが決定的なモチベーションになって CfP を出すに至りました。
もっともらしいことを言えば、壁を突き破るための情熱、つまり伝えたいと思う強い気持ちが自分の中に必要かもしれません。それは人それぞれだと思うので、なんともアドバイスはできないのですが。
人に話をするということ
さすがに JJUG CCC クラスのカンファレンスともなると、人前で話す経験が皆無ではつらいと思います。時間配分であったり、どういう話がウケてどういう話がウケないのかであったり、自分は壇上に立ったとき声がどれくらい出るのか、どれくらい出せばいい感じなのか、話すペースは上がるのか下がるのか、壇上に立ったとき自分がどういうテンションになるのか、などなど。これらはやってみないとわからないものです。
とかいいつつ、実は私自身は、カンファレンスでの登壇自体が初めてだったりします。社内勉強会の類で話したことが数回と、LT が 1 回の経験しかありませんでした。 ただ、そのたった一回の LT の経験が大きかったように思います。それがなかったらまたぜんぜん違う結果になっていたかもしれませんし、登壇しようという気持ち自体が湧くこともなかったかもしれません。
ちなみにその LT のレポートはこちら。
LT ならお手軽に参加できる勉強会がいっぱいあるはずですから、興味のある人はガンガン LT やってみればいいんじゃないかなと思います。
うまく話せるか不安に思う人もいるかもしれませんが問題ありません。登壇なんてものは、要するに思いの丈をひたすらぶつけるだけの作業なんです。しらんけどw*3
上記モチベーションのところでもいいましたが、伝えたいと思う強い気持ちがあれば言葉は自然に湧いてくるんじゃないかなと思います。オタクが自分の知識を熱く語らずにはいられない、みたいなことです要するに。(ほんまかいな?) しかも正しいことを言っている分には誰にも咎められません。うざいとか空気読めとか言われずに思いの丈を語り続けられるわけですよ。
ちなみに、大きな声では言えませんが、私、今回、本番同様のリハーサルを一度もしておりません。(声を出さずに脳内でしゃべりながらスライドを通すことは何度かしましたが) それでも大丈夫だという自信がありましたし*4、実際にしゃべりきれたのは、私の中に伝えたいと思う強い気持ちと10数年かけて培ってきた知識があったからにほかなりません。
逆に、そこまでの知識と情熱がないのであれば、まずそれを身につけることが先決だと思います。
結論
登壇するためには気持ちが最重要。語るだけの知識を持っていることは大前提だが、それは必ずしも高度である必要はない。どんなレベルの話にも需要はある。なんなら失敗談でもいい。そんな感じで。