Toy と帽子と ADP BE

主にプログラミングに関わる話をゆるくエモくやっていきます

「Geeks Who Drink in Kyoto」に行ってきました

nulab.connpass.com

に行ってきました。

個人的に印象に残ったことをメモしています。全体を網羅しているわけではないのでご容赦を。

開催前

大宮通りの路地裏に佇むヌーラボ京都事務所が会場です。ぬ印ののれんも含めて外観がどうみても呉服屋にしか見えないと思ったら、実際に元呉服屋の事務所だったそうです。正直入るのに数秒とまどったレベルでしたw

入ったら入ったで暖かく迎えて頂き、畳なのでどこでも座ってくださいって、まるで友達の家に遊びにきたかのような感覚に襲われました。 そして、ほんわかまったりしていたら「元」ヌーラボの染田さんの挨拶でイベントがスタートしていました。

Orpening Activity

ハカルス 菊本知美さん

京都の CHO 室

メインの?エクササイズの前に、CHO の取り組みなどを聞かせていただきました。体の健康ももちろん心の健康も重視しているとか、ハカルスには老人が多いので気を使うとか、Python はわからないけど Marathon はわかるとか、硬軟織り交ぜた楽しいお話でした。 そして、まずはハカルスだけではなく京都の IT スタートアップ企業の CHO 室を目指していくのだそうです。

エクササイズ

そして、机などを移動させて、エクササイズに突入。序盤のストレッチあたりではまだ「おおお」っていう感じだったのですが、最後の上下運動が(多分ほどんどの参加者の予想を超えた)質と量だったので会場全体が(もちろん私も)「ひえぇぇぇー」ってなってました。

Hacarus on Twitter: "みなさんをヒィヒィ言わせてしまいました!#GWD_Nulab… "

Talk

ヌーラボ 金悠さん

資料はこちら

speakerdeck.com

研修として DIY をやる

仕事ではないことに真剣に取り組むことでそれぞれの個性があぶり出されて、結果的にお互いのことがよく知れるようになるとのこと。仕事じゃないことなので各人がやりたいようにやりだすため、普段隠れていた性格などが見えてくるようになるそうです。 事務所を作るとかそういうレベルになるとさすがにどこでも誰でもができるようなことじゃないので、例えばチームでゲームで遊んでみるとかをやってみるのはいいかもしれないと思いました。

また、知らないことに取り組むことで試行錯誤をせざるを得なくなり、未知の課題への対策ができるようになるのだとか。そして、課題へトライした結果がうまくいかなくても、その失敗はみんなでカバーできるに気づけるとのこと。

しょぼい英語でもそれなりに伝わる

これについては普段から思うところがあって、下手な英語は基本的には伝わらないんですよ。実感としてそれは本当にそうです。

ただ、伝える側の伝えようとする熱意と受け取り側の受け取ろうとする意志が噛み合えば、上手い下手や(言語として)通じているいないはあまり関係なくなって「しょぼい英語でもそれなりに伝わる」ようになるのだと思っています。だから、きっとその場はお互いの意志が噛み合っていたのではないかなー、と。

Nota 洛西一周さん

お金は WWW からやってくる

「お金は WWW からやってくる世代」だそうです。拾いに行くのではなくて、やってくる。時代じゃなくて世代。なんかすごい。(←語彙) あと「未来に生きて自分が必要なものを作る」とか。自分に対する自信とそれを支える能力がないと出てこない発想でやっぱりすごい。

リモートワーク

リモートワークを、現実をバーチャルに実現するものと捉えると失敗するとのこと。これはリモートワークによって実現したいものが何なのかによっても結論が変わってくるんじゃないかと思いました。確かに現実をそのまま置き換えようとしてもうまくはいかないだろうなという感覚があります。

一方で、洛西さんも言及されていましたが、例えばあとで登壇された粕谷(だいくしー)さんなんかはまたちょっと違った感想を持たれているのではないかと。( 以前別の場所で発表されていたリモートワークの話を聞いた印象として https://speakerdeck.com/daiksy/kanjava-remote)

ともあれ、リモートワークはまだまだ試行錯誤が必要だし、リモートワークに必要とされるものは条件によって違うということなのでしょうね。

ハカルス 染田貴志さん

資料はこちら

speakerdeck.com

初っ端から「皆さん酔っ払ってらっしゃるので(私の発表から)持って帰るものもないかと思いますが〜」とぶちかましてくる染田さんw

個々のメンバーが気持ちのよい道具を使うことが大事

当たり前といえば当たり前のことなんですけど、じゃあそれが実践できているところがどれだけあるかというとなかなかないんですよね。 金融系などのお固いところだと外部ネットワークに一切繋げないという環境もまだまだあるでしょうし、ソフトウェアのインストールなども自由にはさせてもらえなかったりするし、個人所有のキーボード持ち込み禁止なども地味に辛い。極端な例だとコーディングするのにメモ帳かワードパッドの二択(つまり Windows に標準でインストールされているものだけ)を強いられる現場の話なども聞いたことがあります。

とにかく、こういうことを公に発信されるだけでもありがたいし心強いです。

ベストプラクティスから学ぶ、でも違うことをする勇気を持つ

スライドのタイトルからして「よそはよそ、うちはうち」で、人と同じことをしても仕方ないし面白くない、と。 また、コミュニケーションを楽しく・意識的にふざけるとか、「仕事がつまらないのは自分のせい、面白い仕事は自分で作る」などとも言われていて、とにかく能動的に自分を面白い場所にもっていくことが大事だということですね。

なんというか、発表全体からベンチャーとしての気概をひしひしと感じました。

はてな 粕谷大輔さん

Mackerel 200 週リリースの舞台裏についてのお話。

当たり前のことを当たり前に

リリースの定義は、ユーザーにとって価値のある機能に限るとのこと。 今自分が関わっているサービスも、バグフィックスやユーザーに見えない部分の改善も含めれば最近は結構な数のリリースをしていますが、ユーザーにとって価値のある機能を安定してリリースし続ける、それも 4 年間もというのはちょっと気が遠くなる話ですね。 これを質量を保って続ける秘訣は、運用の自動化、継続的インテグレーションなど当たり前のことを当たり前にやるとのこと。

また、Mackerel は一部が OSS 化されていて、その部分に対するユーザからのコントリビューションも 200 週リリースの中に含まれているそうです。言葉にすると簡単なことですが、それは、サービスがユーザーに必要とされていてかつ愛されていないとなし得ないことだと思います。

このあともまだまだ話は続きそうだったのですが、今回は縮小版ということで続きはデブサミ関西で、とのことw

event.shoeisha.jp

今見たら、「残席わずか」らしいですよ!

ギルドワークス 中村洋さん

タックマンモデル、インセプションデッキ、ドラッガー風エクササイズ、Working Agreement などアジャイルなツールのお話。

チームから二人抜けたからといって安易に二人補充すればいいというものではない

タックマンモデルのに関連した話で、新しく人を迎え入れるということは関係性を一から作り直さなければならないということだから数を合わせれば OK というはなしにはならないということ。

確かに、新しい人が入ったからといっていなくなった人の「代わり」ができることはないですね。能力的な上下のことじゃなくて、フォローできる範囲という意味で人間を単純に入れ替えるなんてことはできないです。

ワークショップだけやっていてもだめ

常にチームの目標をすり合わせて修正していかなければならないとのこと。

まとめ

京都にそういう企業を育てる土壌があるのか、それとも今回発表された人たちがたまたま京都に集まっただけなのか、それはわからないですが、私も人生で一度くらいはそのような空間で働いてみたいと、一サラリーマンエンジニアは心から思ったのでした。

最後になりますが、会場提供のヌーラボ様、登壇者の皆様、会場・オンラインを含めた参加者の皆様、お疲れ様でした&ありがとうございました。本当に楽しかったです!!